龍を往く。 第五回

「山の手線の電車に跳ね飛ばされて怪我をした」
この書き出しといえば志賀直哉の『城の崎にて』ですね。
電車にはねられたからといって温泉街で保養するのは並大抵の人間には真似できないことでしょう。
多分温泉より先に病院に宿泊することになります。
 
まあそんなわけで、城崎まで行ってきたんですが、やはり川沿いにある温泉街というのはとても美しいものです。
久しぶりの旅行で心が洗われましたね。
 
ここまで話しておいてですが、今回は城崎ではなく「龍を往く。」の最終回をお送りします。
城崎は記事にはなりません。悪しからず。
 
さて、前回は阪急の神戸三宮駅までやってきました。
今回は海を見てから家に帰ります。
 
阪急の駅から少し歩いて、地下鉄の三宮・花時計前駅へやってきました。
ここから、海岸線(固有名詞)に乗って海岸線(普通名詞)を目指します。
壁面の海っぽいデザインがなかなか乙ですね。
 
電車がやってきました。
これに乗って、ハーバーランドへ向かいます。
 
神戸市営地下鉄海岸線といえば、鉄輪式リニアモーターカーなことで知られています。
大阪にもリニア地下鉄が2路線ありますが、例に漏れずとんでもない音がなります。
リニア地下鉄にすることで設置できる急勾配・急カーブのせいなのか、はたまたリニアの設備のせいなのかはわかりませんが、とにかくとんでもない音がなります。
 
そんな轟音とともに、ハーバーランドへ到着。
やっぱりここは夜景が映えますね。
赤く光っているのが神戸ポートタワー
緑に光っているのが海洋博物館です。
 
調べて初めて知ったのですが、ポートタワーや海洋博物館を含めたあちら側の総称はメリケンパークなんですね。
てっきり、ここら一帯すべてがハーバーランドなのだと思っていました。
 
時刻は20時半をまわりました。
そろそろお腹が空いてくる頃。
 
そんなわけで、ハーバーランド内モザイクにて夕飯としましょう。
どうしてここまで来てなおラーメンなのかは、私にもわかりません。
でも美味しいのでよしとします。
 
お腹も満たしたところで、ここからしばらく歩きます。
こちらは先ほども登場した神戸ポートタワー
海洋博物館のライトアップが手伝って、なにかが羽化する直前みたいな感じがします。
ここには何度か来たことがありますが、実は展望台に登ったことはありません。
お金と時間ができたら、また来ようと思います。
 
足を進めて、こちらは中華街。
町中華街というと、関西の人はここを、関東の人は横浜を思い浮かべると思いますが、どちらも地名の由来がわからない模様。
どうして同じ"元町"に"中華街"が出来たのかはこれを名付けた人のみが知る情報です……。
 
さて、神戸三宮駅まで歩いてきました。
阪神電車に乗って帰ろうという寸法です。
15年前と比べると、阪神神戸三宮駅はとてもきれいになりましたね。
 
かつて阪神神戸三宮駅は4面3線の構造でした。
北側から、梅田方面降車ホーム、同乗車ホーム、元町方面ホーム、折り返し列車乗車ホーム、同降車ホームの順で並んでいました。
しかし、この配線だといわゆる交差支障が多発してしまいます。
それを解決するために配線改良・駅改良工事が行われたわけです。
 
これにより、1番線の発車と2番線の到着、2番線の発車と3番線の到着が同時にできるようになりました。
また、これと同時に、駅の改良工事も行われました。
「レトロな駅」から「近未来的な駅」へ印象が変わったように感じます。
 
 
そんな阪神三宮駅からは、直通特急阪神梅田行きに乗車。
これで梅田までひとっ飛びします。
車両は山陽5000系でした。
 
22時20分。列車は大阪梅田駅に到着しました。
ここからはバスで帰ろうと思うのですが、少し時間があるので寄り道をしようと思います。
 
もうヨドバシカメラも閉まっているような時間。
しかしLINKSのスターバックスは開いていたので、そこでなにかを買って帰りました。
いかんせんだいたい2年前の記憶なので詳細が出てきません()
 
編集後期
さて、長きに渡ってお送りした「龍を征く。」いかがだったでしょうか。
再三申し上げているように、この旅は2020年8月某日、コロナ騒ぎが一区切りついたときに実施したものです。
当時は1年もすれば収まるなんて言われていましたが、2年経ってもいまだ続いています。
 
感染症の天敵である私がかかったんでもういいんじゃないでしょうか。
どうかお帰りください()
 
どれだけ寒い日でも電車の窓は開いているし、どれだけ暑い日でも電車の窓は開いています。
空調効率の悪さに重ね、マスクを着用しているので、とんでもなく暑かったのを覚えていますね。
 
はたしていつになればこの騒ぎが終わるのでしょうか。
少なくとも私が大学を卒業するまでには収束していてほしいところですね。
それか無限大に発散して消滅するか。
 
それではまた!